• 2024年人事異動
  • 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

紀南抄「命の重さ、尊さ訴える」

 「生命のメッセージ展in新宮」が20日(土)午前9時~午後3時、市立王子ヶ浜小学校体育館で開かれる。殺人、悪質な交通事犯、いじめなどの結果、理不尽に生命を奪われた犠牲者が主役のアート展で、「メッセンジャー」と呼ばれる犠牲者等身大のパネルに、それぞれの遺族が込めた思いと本人の写真が記され、声なきメッセージを来場者に発する。
 
 準備作業の取材で、全国各地でこのメッセージ展を開催する「いのちのミュージアム」(東京都日野市)の鈴木共子代表理事と話す機会があった。手記によると、鈴木さんは一人息子を、飲酒・無免許の暴走車によって一瞬にして奪われた。当時の法律では、業務上過失致死罪で最高5年の刑期であることにショックで体が震えたという。その後、悪質で危険な運転に対する厳罰化を求め「危険運転致死罪」の成立に奔走した。
 
 本来、法改正は国や議員が時代背景に応じて行うべきで、被害者遺族がその役割を担わなければならないのは悲しい。生命のメッセージ展は、命の重さ、尊さを訴え、犯罪のない社会を創造し、未来の命を守ることが目的。一人でも多くの人がその意識を高める機会になれば。
 
【F】

      紀南紗

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料
      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ