新宮市の夜の風物詩として定着しつつある「和傘の灯り」が今年も、10日~14日の日程で開催される。今回は旧西村家住宅、徐福公園、新宮城跡入り口付近の3か所で実施。主催の新宮商工会議所青年部が進めているバイローカル事業と合わせて、市内の中心地を巡ってもらうことで、地元の魅力を再発見してもらうこともねらいとしている。
和傘のほんのりとした灯りが暗闇に無数に浮かび上がる姿は、優しく和やかな気持ちにさせてくれる。夜の商店街を歩く機会もあまりないので、それも楽しみの1つである。
目玉としてのプロジェクションマッピングは新宮市では初の試みという。和傘の淡い光と対照的に、旧西村家住宅の外壁いっぱいに迫力ある映像が映し出される。どのような相乗効果があるのか、ぜひ実際に目で確かめてみたい。
紀宝町大里のふるさと資料館前広場では、イルミネーションの準備が始まった。点灯は12月1日から。こちらも冬の定番で楽しみにしている人も多いと思う。和傘もイルミネーションも、コロナでピリピリとげとげした心に、明るい光を灯してくれるに違いない。
【織】