20年にわたり新宮市熊野川町から熊野市紀和町にかけての北山川で清掃と植樹活動を続けた「熊野川クリーンアップ21」がこのほど、新型コロナウイルスの感染拡大や、会員の高齢化などを理由に、活動に一区切りをつけた。「川を大事にしよう」を合言葉に釣り人が集まったのが始まりで、子どもから大人まで約30人が毎年2回、計40回活動した。
こうしたボランティア活動は各地で行われているが、何より単発ではなく、継続することが素晴らしい。同団体の場合は、植樹活動でサクラやモミジの苗を植え、その成長した姿を見るのも活動の意欲につながっていたという。また、継続した活動により、河川愛護の機運が高まり、当初に比べると投棄されるごみの数も少なくなった。活動は今回で終了したものの、紀和町の小川口や熊野川町の九重周辺では、これからも美しいサクラが楽しめる。
同団体世話人の男性は「皆さんにはとにかく感謝の気持ちでいっぱい」と話していた。団体として活動はいったん終了したものの、これからは河川利用者一人一人が美化意識をもてば、北山川の美しい景観はずっと続くだろう。
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