御浜町阿田和の三重県立紀南高校の学校表示看板除幕式に立ち会った。同校は日本で2番目に「コミュニティ・スクール」を導入した高校であることを知る人は少ないのではないか。そのことを周知したいとの思いも込められ表示看板には「コミュニティ・スクール」との文字が躍る。今後、益々「地域とともに学校」づくりが推進されていくことであろう。
学校で思い出すのは始業や休み時間を知らせる、あのチャイムだ。全国の学校で、ほぼ同じ音色が使われている。この「♪キーンコーンカーンコーン♪」という音が日本で採用されたのは戦後のこと。東京の中学校教師が、戦前から使われていた、やたらうるさい音の始業ベルを、何か別の音に変えようと友人に相談したところ、鐘の音色を提案されたことがきっかけだという。こうして使われ始めたメロディーは、「ビッグベン」の名で知られるロンドンの時計塔で打ち鳴らされる鐘の音から着想を得たものだ。
懐かしい音色とともに学校生活での思い出が鮮やかによみがえる。が…母校は統廃合により存在しない。建物はなくとも、心に残っている。
【茂】