新宮市の姉妹都市、宮城県名取市から人事交流として1年間、新宮市に派遣された職員、齋藤裕美さんを取材した。齋藤さんは新宮市の印象について、自然の美しさと同時に、人の温かさを挙げた。中でも、名取市と姉妹都市提携を結んでいることを知っている新宮市民が思いのほか多いことに驚いたという。一方で、名取市民の中でどれほどが新宮市との姉妹関係を知っているか。「少ないかもしれない」と話す。
両市は熊野信仰の縁で平成20年に姉妹都市提携を結んだ。以来、児童生徒らの交流は毎年のように行われているが、市民レベルではそこまで進んでおらず、齋藤さんは新宮の魅力を名取で伝え、市民レベルのつながりが増えるきっかけとなるようなプロジェクトを考えることを目標に掲げた。
新宮市職員も1人、名取市に派遣されており、今回のような人事交流は意義あること。せっかく縁あって結んだ姉妹関係を意味あるものにしてほしい。災害時の応援などは経験済みだが、新型コロナが終息すれば祭りやイベント等への相互参加がもっと進み、それぞれのいい部分を参考にするような流れが生まれれば。
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