三重県側(本紙エリア)の道路を走っていると、電光掲示板に「コロナ接触確認アプリの活用を」と馴染みのない文言が表示されていた。これは、新型コロナウイルスの感染防止のため、厚生労働省が6月19日にリリースしたスマートフォン向けの新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」のことを指す。プライバシーに配慮しながら感染者との濃厚接触をいち早く知ることができる仕組みを備えたアプリだ。しかし、このアプリが効果を発揮するためには、幅広い利用者への普及が欠かせない。
政府の緊急事態宣言が解除され、商業地で人の流れが回復しつつある。7月22日からは国の「Go To トラベルキャンペーン」も始まり、観光地にも人が押し寄せるようになった。3日時点で感染者は全国で4万人を超え、三重県は県独自の「緊急警戒宣言」を出し、県外の地域との不要不急の往来を自粛することなどを県民に要請する事態に至った。
「COCOA」は全国民の6割がインストールする必要があるとの見解もあるが、仕組み上利用者が多いほど効果が高まるのは確かだ。
【茂】