全国で移動自粛が19日に解除となり初めての週末、当地方の観光施設は他府県ナンバーの車が増え、幹線道路も時間帯によっては混雑していた。どの施設も新型コロナウイルス感染症への対策を講じながらの営業で、来訪者にもマスク着用や手指消毒など協力を呼び掛けている。
現在は第2・3波に警戒しつつ、経済活動を再開させている状況。日本人は世界の中でも“勤勉”で通っており、そのことが諸外国に比べて感染者数が少なくて済んでいるとの見方を示す人は多いが、油断すると大きな波となり、再び緊急事態宣言発令という恐れもある。自粛期間中に国民が意識していた予防策を一人一人が忘れず継続していくことが大切。
これから夏本番を迎えるにあたり、新型コロナへの意識と同時に熱中症や、豪雨・台風などの自然災害への警戒もしなければならない。行政はあらゆる機会を通じて、こうした注意喚起を行っていく必要がある。
本紙エリアでは、各地の花火大会、新宮秋まつりなど代表的な行事の中止が決まっている。いつもと違った夏、そして秋から冬になるに違いないが、このまま感染者を出すことなく、経済再生へ向かってほしい。
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