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紀南抄「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」

 コロナ禍によって苦境に立たされる飲食店や宿泊業者を支援しようと立ち上げた「紀州みらいチケット」の広報のため、げんき注入!実行委員会の2人が来社。目的やチケットの特徴など、さまざま取材を終えた後、「実行委員長のお名前を教えてください」と尋ねた。実行委員長は、「しぶやてんがい、しぶは『サンズイ』に『止』を三つ書く、分からなければ、松竹新喜劇の代表もやっているので、調べればすぐに分かります」と言われた。一瞬の間が空き…「えっ!えぇぇぇぇぇっ、そうだったんですか」と驚いてしまった。

 三代目・澁谷天外さんだった。名前は何度か聞いたことはあったが、お顔を拝見するのは初めて。大阪を中心とする関西では、テレビ放映されるのは吉本新喜劇が主流。実は、松竹新喜劇の方が歴史は古く、古典芸能に精通した芝居を披露している。

 自分の無知をさらけ出すのは恥ずかしいことのようではあるが、この恥はその場限りで終わる。聞かないで済ますと、生涯にわたり恥となる。天外さんには大変な失礼をしたが、機会があれば松竹新喜劇を観劇したい。

【茂】

      紀南紗

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