新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国は緊急事態宣言の対象地域を全国に広げた。これに伴い、各自治体も不要不急の外出自粛や他地域への往来自粛など、これまで以上に強く要請している。人と人との接触を8割減らし、これ以上感染拡大させないためだ。
そのような中、熊野市紀和町小船地区、北山川沿いの芝生では、他府県ナンバーの車が止まり、テントを張ってキャンプを楽しんでいる。その状況は熊野市も把握しており、河川管理者の三重県に対策を要請。県は小船地区の区長とも協議し、25日からキャンプを禁止する立て看板を設置した。また、小船梅林内には地区住民が管理するトイレがあり、キャンプに訪れた人たちも利用している。小船地区は高齢者が多く、その辺を含めて心配だ。
県は立て看板に加え、20日には芝生広場から川に下りる部分にバリケードを設置した。この日は3組いて、担当者は「強制力のあるものではないが、緊急事態宣言が出されている中、立ち入りはご遠慮願いたい」と話す。市もSNS等を通じてキャンプできないことを発信していくという。
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