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紀南抄「市独自の支援策を早く」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響はさまざまな業種に及んでいる。新宮市の田岡実千年市長は地元経済支援策として、市独自のものを実施する考えを示したが、国・県の動向を注視しながら進めていくとのことで、まだしばらく先になりそう。那智勝浦町がいち早く、全町民に一人あたり3000円の商品券配布を決めただけに、完全な形でなくとも一手がほしい。
 
 三重県伊勢市は、新型コロナの影響により、賞味期限・消費期限・使用期限が近づき、在庫としてかかえてしまった商品を、市役所職員向けに販売する同市内の事業者を募集。今年6月末までの期間限定だが、平日の庁舎閉庁後(午後5時15分~6時)に販売できるという。思い切った施策で、事業者にとってはありがたい話。
 
 どのような支援を行うにしても、大切なのはスピード感。今まさに苦しい思いをしており、これを何とか乗り切るための助けが必要ではないか。体力のある事業者(店)ばかりではない。「市政は市民のために」。国や県に先行して、市独自の施策を何とか早く打ち出してもらいたい。  
 【F】

      紀南紗

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