「動く美術館」と称される祇園祭の山鉾巡行、天神祭の神輿行列と花火大会、神田祭の神輿宮入と、日本三大祭は観光客でごったがえす。どれも一度は生で見てみたいが、あの人混みにしり込みをする。
やや見劣りをするとしても、近年の燈籠祭はもはや小さな町の花火大会の域は超えつつある。先日、長島港の住民から聞いた、トイレ関係のマナーの良くないには閉口する。オーバーツーリズムを引き起こしていると言わざるを得ない。
個人的な意見として、祭りによる観光振興は決して悪いことではない。伝統につながる祭りに、遠方の人がわざわざ時間をかけても来る価値がある、ということは地域の誇りになる。
話をしてくれた住民は、それでも体調が悪くなった人を休ませたり、鼻緒が切れて歩けなくなった人のためにサンダルを用意しているのだという。「困った人は放っておけない」という善性こそ、この地域が持つ魅力である。祭りがこれからも住民の幸福とともにあり続けられるよう、できる限りの対策はとらねばならない。
(R)
