• 物故者
    令和7年7月1日付〜令和8年7月12日付
  • 麺特集
  • 尾鷲市新田町黒渕橋から南西に約250メートルほど
  • 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

不連続線「港まつりという灯り」

 港まつりの海上花火大会の打ち上げの2時間ほど前、三脚と折りたたみイスをかついで、天満浦の山に走る。撮影場所を確保し、木陰に隠れ、景色を見つつ、本を読みながら待つ。暗くなって本が読めなくなると、いよいよ打ち上げも近い。大してページも進まなかったが、それも良い。普段は行列に並んだり、手持ち無沙汰な時間を待つのは好きではないが、尾鷲の海とまちを一望できる年に一度のこの時間は、むしろ楽しみにしている。
 
 近年の花火大会はどう盛り上げるか、どれだけ人を呼び込めるか、という命題からどのように維持していくかにフェーズが変化している。当たり前だった夏の風物詩がなくなる、そんな現実はあり得る。
 
 尾鷲市出身の作家、伊吹有喜さんの小説『灯りの島』は戦中戦後の苦しみを乗り越え、復興をけん引する火力発電所を造る物語。今の尾鷲は人口が減り続け、その灯りの島である三田火力発電所を失い、廃業や撤退も続く。
 
 苦しいが、だからこそ、港まつりという灯りまで失うわけにはいかない。
 
(R)

      不連続線

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料
      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ