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不連続線「閉校廃校の度に思う」

 記者になってから三木里小、三木小、引本小、海野小に立ち合い、学校の閉校は地域にとって非常に重いことだと思い知った。

 これまで閉校した学校の校舎を見てきて、古くも趣のある立派な建物ばかり。歌いやすいように地域の特色や魅力を美しくも簡潔にまとめた校歌を聞くと、祖先が地域の教育にどれだけ情熱を注ぎ、子どもたちに地域の未来を託してきたのか、思うところがある。

 文科省によると、全国で毎年500校ほどの廃校が発生している。おそらくどの学校も、自分が住んでいるまちの子どもたちに良い教育を提供するために生み出され、運動会などの行事で交流の場となり、多くの人間を育んできた、数字の1に数えられない重さがある。

 来年度末には矢口小が廃校になる方針が示された。学校教育の維持、子どもたちの社会性を養うためにも一定の人数は必要で、児童や保護者のみならず、住民や行政にとっても文字通り断腸の思いであると察する。できることは、なるべく記録を残し、忘れずにいることくらいだろうか。

(R)

      不連続線

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