紀北町のJR紀勢本線の相賀、三野瀬、船津、紀伊長島の4駅の利用者数の推移が興味深い。4駅とも緩やかに減少しているが、コロナ前後の令和2年からの変化にばらつきが見られる。
コロナ前後の変化を見るために、平成30年と令和3年における減少率を計算してみると相賀14%、船津22%、三野瀬29%、紀伊長島33%となる。
平成27年からの4年間の各駅の減少率を人口減少による影響と仮定し、コロナ前後の4年間の減少率から差し引くことで、コロナによる影響のみを抽出しようとしてみる。
相賀は4ポイントプラスでコロナの影響があまりみられない。船津はマイナス9ポイント、三野瀬同26ポイント、紀伊長島同28ポイントと、三野瀬と紀伊長島が特に大きな影響を受けているのではないかと、推測できる。
三野瀬と船津は減少する年が異なるのも気になる。三野瀬は令和元年に前年比で18%減少したが、船津はその翌年の2年に13%減少している。これらの要因が分かれば、鉄道による観光誘客や路線維持につながるのではないか。
(R)