尾鷲三田火力発電所跡地で計画されている大規模製材工場。先日、県尾鷲庁舎で説明会が開かれた。事業者によると、製品を作るのに必要な原木量は年間30万立方メートル。木を切り出す時に出る、製品向けでない木やバイオマス発電所用の木材も含めて、現状より50万立方メートルの木が必要な規模という。事業者は、原木を集めることについて、既存業者や県、市町などに協力を呼び掛けていく。
素人なので規模感は分からないが、県森林・林業経営課によると令和4年の県内の素材生産量は、バイオマスを除き32万7000立方メートル。和歌山県や奈良県南部のものも見込んでいるだろうが、現状の県内の素材生産量と同じだけの量の木を供給する必要がある。
利益を出すためは一定の規模の工場でないといけない、一方で、運営期間をとりあえず30年とすれば、30年間、安定的に素材の供給を受ける必要がある。事業には期待するが、過大な計画ではかえって地域の環境が疲弊する。最適な規模での整備を期待したい。
(M)