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不連続線「マスク着用緩和へ」

 尾鷲高校の卒業式が1日、執り行われた。卒業生は新型コロナウイルス感染症の影響下での高校生活となった。答辞では、当たり前のことがそうではなかったと気づかされた、との発言があったが、そんな中でもいい思い出の多い高校生活であってくれれば、と思う。

 感染者が減っており、また、マスク着用の緩和の話題が出る中の今年の卒業式だったが、卒業生もほとんどがマスク姿。政府は13日からマスクの着用を「個人の判断に委ねる」としている。当地方では中学校の卒業式は終わっているが、小学校の卒業式はその後。どのような対応になるのか。

 緩和とはいえ、感染への懸念はあり、この時期は花粉症でマスクを手放せないという人も多い。すぐに「マスクなしに戻る」のは難しいだろう。以前、新型インフルエンザが流行した時、通常に戻るのに2年ほど要した印象がある。

 日本人の同調圧力という話題がある。コロナが流行しだしたころ〝マスク警察〟という言葉が出てきた。今後「なぜマスクをしているのか」という〝逆マスク警察〟が出てくる、とも言われている。新たな誹謗中傷に結びついてはいけない。

(M)

      不連続線

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