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不連続線「ふるさと納税」

 尾鷲市のふるさと納税は本年度、非常に好調。1月末時点で当初予算時を大きく上回る約5億円の寄付があったという。返礼品の購入費用が不足することから、補正予算が組まれた。

 総務省によると令和2年度の実績で全国で8302億円の寄付があったという。返礼品の調達費は寄付の3割以下、送料や仲介サイトに支払う手数料など総経費は5割以下にする必要があるが、経費の総額が5割を超えている自治体があり、同省が改善を求める警告書を送ったとの報道が出ていた。総額が5割を超えてしまう要因の一つに、送料があるという。

 15日の尾鷲市議会行政常任委員会で、市政策調整課の担当者は「1兆円で頭打ち」との見方を示していた。送料は今後も高くなっていくことが見込まれ、そうなると返礼品のお得感が減ってしまう。尾鷲の場合、よく出ているのは魚関係で、冷蔵、冷凍で配送するため、コスト高は避けられない。もう1点。寄付金額1万円のものが圧倒的に多い。品物が安ければ送料の割合が高くならざるを得ない。

 高額な寄付はできない、という人も多いだろう。物価高を踏まえ、対応を見直す必要がありそうだ。

(M)

      不連続線

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