わずか数歩を歩くのが面倒なのか、自動販売機の前などで、進行方向の右側に車を止める逆向き駐車が後を絶たない。広い道路が少ない当地方では、教習所並みのジグザグ走行を余儀なくされることが少なくない。
駐車の方法について、道路交通法には「道路の左側端に沿い、かつ、他の交通の妨害とならないようにしなければならない」などと定められており、違反すると15万円以下の罰金に処すとある。
昼間でも迷惑だが、夜間は特にやっかいで、先日、午後6時過ぎに尾鷲市内を原付バイクで走っていたところ、ヘッドライトをハイビームにしたままで自動販売機に横付けした車。ヘッドライトの明かりで何かをしているのならまだしも、運転手は自販機で飲み物を購入中だった。
2車線道路ですれ違う場合でもハイビームは迷惑だが、逆駐となると、真正面から照らされる。車より目の位置が高いバイクでもまぶしくてその先の状況が全く分からない。
冬の夜とはいえ、市街地では車や人通りはゼロではない。「交通量が少ないから」「ちょっとだけだから」…。周囲を顧みない自分勝手な行動はトラブルや事故にもなりかねない。
(J)