新型コロナウイルス感染症の急速な拡大が暗い影を落としているものの、東京オリンピックに出場している選手たちの懸命な姿は美しく、心を打つ。スポーツや芸術は豊かな生活には必要だと、改めて感じている。
コロナ禍の中で2度目の夏となったが、今年は児童生徒の大会やコンクールが開かれている。昨年はオンラインだった尾鷲中吹奏楽部の定期演奏会も、観客を家族と教職員に限定して行われ、生徒がすてきな演奏を披露した。
個人的に、とこわか国体が開催できるかどうかが気にかかっている。3月末に示された開催可否の検討条件によると、会期前競技が始まる3週間前の8月中旬から、全国の感染状況や県内の医療機関の受け入れ体制など考慮して総合的に判断することになっている。このまま感染拡大に歯止めがかからなければ、非常に難しい判断を迫られる可能性がある。
コロナへの不安は尽きないが、炬火(きょか)やのぼり旗の制作、花いっぱい運動など、もてなしの準備を見てきて、なんとか開けないものか、とも思う。個人としてできることは限られるが、せめて感染症対策はこれからもしっかりと続けていきたい。
(R)