出版社のウェブサイトで、新型コロナウイルス流行に関し、日本とシンガポールの対応の違いについて報じている。
シンガポールでは、2002年から03年にかけて流行したSARSで33人の死者を出し、市民生活にも大きな影響を受けた苦い経験を教訓に、今回は先手先手で感染拡大防止策を講じているという。
同国の累計感染者数は4月4日現在、1189人で、死者はわずか6人という。拡大をある程度抑えられている要素として
- 入国制限策の迅速な導入
- 感染者の徹底した隔離
- 感染者情報の公開と感染ルートの解明
- 市民生活への財政的支援
ーが挙げられている。
感染者情報では、感染が確認された場合、同国保健省はその情報をウェブサイトで公開。感染者の年齢や性別はもちろん、国籍と海外渡航歴、さらには勤務先の住所や居住地まで記載されることがあり、それには近くに住む人へ警戒を呼びかける狙いがあるという。
日本では、集団感染が確認され、感染拡大防止を最優先に情報を開示してきた大学に対し、問い合わせや相談のほか、脅迫や殺害予告もあったとか。これでは情報も公開できない。一部だと思うが、民度の低さにあきれる。
(J)