• おせち・オードブル特集
  • 「縁会」特集
  • クマ目撃情報
    十須の此々野地区
  • 本日の新聞広告
  • 17時更新
    三重 東紀州ニュース
  • 17時更新
    和歌山 紀南地方ニュース
  • イベント情報

社説「大切な資産を守る」

 特殊詐欺が猛威を振るっている。警察庁が公表した今年上半期の状況は、認知件数が1万3213件、被害額は597.3億円。被害額は前年同期の2.62倍に上る。また、これとは別に、SNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は5345件、被害額は590.8億円となっている。投資詐欺は昨年同期比で減少したが、ロマンス詐欺は件数で61.5%増の2461件、被害額は52.4%増の239.6億円といずれも増加している。

 尾鷲署管内でも4月と7月にオレオレ詐欺で計約910万円の被害があったほか、ゴールデンウイーク中にはSNS型投資詐欺で32万円の被害があり、6月には国民健康保険の還付金を名目とした詐欺で約100万円、約300万円の被害が発生している。

 警察官などをかたり、捜査名目で現金などをだまし取る「ニセ警察詐欺」の被害が顕著という。被害額は389.3億円で特殊詐欺被害全体の65.2%を占める。被害に遭った人の年代では30代、20代が多く、インターネットバンキングで金を支払ってしまうというのが特徴という。また、携帯電話や国際電話を使うケースが目立っている。「資金調査に協力してほしい」とか「信用があるか確認する。口座を作ってもらいそこにお金を振り込むので、指定された口座に振り込んでほしい」などと、別の特殊詐欺事件の受け子等として犯行に加担させられる手口も出ているという。

 手口の〝開発〟と警察などの被害防止啓発は「いたちごっこ」の状況が続く。直近の手口を知っていることは被害防止に役立つが完全ではない。

 犯人側は〝タイムリミット(締め切り)〟が近いことを理由に、対応をせかせることで、判断力をにぶらせたり、警察や家族に相談する暇を与えないようにする。まずは家族や近所の人、市町の役場や警察など、信用できる人に相談することを心掛け、大切なお金を守って欲しい。

      社説

      最新記事

      太平洋新聞 電子版 お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      イベントカレンダー

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      ニュースカレンダー

      速報記事をLINEでお知らせ 友だち追加

      お知らせ