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社説「次の一手が本当の勝負」

 秋はイベントが集中する。尾鷲市の11月は魚まつりに尾鷲ヒノキふれあいフェスタ、全国尾鷲節コンクール、おわせ海・山ツーデーウォークなど大きなイベントが連続した。

 魚まつりは11月第1土曜を定例にしていて、相乗効果を狙う尾鷲ヒノキふれあいフェスタと同時開催。刺し身や干物などの振る舞いがあり、その人気は衰え知らず。市外の人も数多く、第9回の今年も5500人(主催者発表)を集客した。毎年代わり映えしない内容。普通のイベントなら飽きがくるはずだが、おいしい魚が食べられる魅力は計り知れない。
 
 だが、せっかく大勢の人が来てくれるのに、タダで食べさせるだけで終わってしまっている。一過性のイベントでは意味がない。魚まつりに訪れた市外の人たちにもう一度訪れてもらう、魚を注文してもらえる工夫をしないといけない。
 
 財政難の尾鷲市は各種団体への補助金も金額の大小に関わらず一律カットした。数万円の補助金も数千円減らすという徹底ぶり。それほどまでして財源をしぼり出そうとしているのである。魚まつりの予算も大した金額ではないが、費用対効果でいえばどうなのか。振る舞うだけで、継続的な効果につながっていなのではないか。
 
 尾鷲の魚は地元の人もよその人もそのおいしさを認める。魚まつりでさらに知名度も高まったと考えられる。仕掛次第では、市外からの観光客らの消費意欲も高まり、ひいては当地グルメ全体の選択肢が拡大して観光面での市の魅力が高まることも期待できる。
 
 イベントによって生じた消費ニーズを逃さず、尾鷲の魚の魅力を高める取り組みを継続することにより、持続的な経済効果を生み出すような事業展開と市の政策的支援が求められる。
 
 衣食住のうち一番欲が出るのは食べ物。おいしいものなら、少々遠くても買いに行くし、食べに行く。魚まつりはおいしい尾鷲の魚を最大限に生かすイベント。「おいしかった」と喜んでもらっただけで終わってはいけない。
 
 どんなイベントも催しも全てがそうだ。人を集めて宣伝し、そこからがスタート。その次の一手が本当の勝負。生産性につなげてこそ成功といえる。
 

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