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社説「窓口対応 市民に寄り添って」

 尾鷲市では加藤千速市長が各地を回って住民の声を聞く市民懇談会が行われている。今年は半月かけて15会場で行い、31日の矢浜コミュニティーセンターと向井ふれあい会館を残すのみとなっている。

 曽根コミュニティーセンターでの懇談会では、出席した市民から、あいさつしない市役所職員の態度に不満の声があがった。加藤市長は就任後あいさつの励行に取り組んでいて、対応は良くなったと感じていたという。指摘に対し、率直に「すみません」とわびて、あいさつの徹底を改めて約束した。

 以前に比べると対応が良くなったと感じるが、本紙でも数度にわたって窓口対応をたしなめたことがある。市役所に行く用事の大部分は、市民にとって〝困りごと〟〝お願いしたいこと〟。「市民に寄り添う」ことは、政策決定における抽象的なことでだけでなく、窓口対応でも重要だ。

 よくあるケースでは、一つの窓口で職員が対応している。別の市民がやってきた時、同じ係の別の窓口が空いているにも関わらず、「こちらにどうぞ」の声が掛からない。少ない人数で業務をこなしているのは理解するが、「少し待ってぃ」など声を掛けられないか。窓口に一番近い場所に座っているのは、非常勤職員が多いのではと推測する。本来は窓口対応が担当ではないかもしれないが、後ろにいる職員にこそ、気を利かせてもらいたい。

 もう1点、職員にとっては慣れた手続きでも、多くの住民にとっては戸惑う作業ということを知ってほしい。書類を渡して「これに記入してください」と伝えるだけでは十分でないケースも起こりうる。

 一連の手続きでいくつかの窓口に行く必要があるケースなど、次の窓口に職員が同伴してくれたら、と思うこともある。すぐにワンストップ窓口を設けることは無理でも、手続きに不慣れな市民のためによいりよい方法を模索してもらいたい。

      社説

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