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社説「久々の繁忙期に準備を」

 新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きを取り戻した春先から、全国の観光地ではにぎわいがコロナ禍前に戻りつつある。先日は新宮港に4年ぶりの外国籍の客船が2隻入港するなど、当地方でも外国人観光客の姿が目立ち始めた。ゴールデンウイーク(GW)明けの8日には、新型コロナが感染症法上の分類で季節性インフルエンザと同等の「5類」に引き下げられる。当地方でも、GWを皮切りに夏にかけて、観光施設は久々の繁忙期を迎えるだろう。

 大勢の観光客来訪により地域に経済効果が生まれるのはありがたい話だが、気を付けたいのは交通事故。幹線道路の渋滞が予想され、道に不慣れなドライバーも多いことから、ゆとりの持った運転が求められる。道路だけでなく、観光施設や商業施設等の駐車場での事故にも注意が必要で、エンジンを停止するまで油断することなく、安全運転に努めてもらいたい。
 
 また、大勢の人が集まる場所では窃盗や置き引き等の犯罪発生の可能性がある。車から離れる時は必ず施錠し、外から見える場所にかばんなどを置かないことが大切。まずは自己防衛に努め、誰もが楽しいGWにしてほしい。
 
 夏に向けては、行動制限が敷かれることなく、マスク着用も個人の判断となる中、コロナ禍で中止が続いていた各地のイベントが今年は開催の方向で進んでいる。このうち、4年ぶりの開催が先日決まった那智勝浦町花火大会の実行委員会では「コロナ禍で影響を受けた事業者からどの程度の協賛金が集まるのか」など4年のブランクを不安視する声もあった。今回、打ち上げ場所を台船から那智漁港の突堤に変更した。打ち上げる花火玉は小さくなるものの、経費節減や中止リスク低減のメリットがある。久々の開催で住民の期待は大きいが、元通りに戻すのではなく、打ち上げ場所変更という新たな形に挑戦する。事務局は「花火玉が小さい分、発数を増やすなど見劣りしない構成にしたい」と意気込んでいる。
 
 どのイベントも、数年ぶりの開催であっても前回分を基準とするのが一般的だが、新たな形を試す良い機会ではないか。主催者には柔軟な考えで臨んでもらい、懐かしさと新鮮さが入り混じるようなイベントが増えることに期待したい。
 

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