「第26回奥熊野いだ天ウルトラマラソン2026」(同実行委員会主催)が19日、那智勝浦町内の那智山麓で開催された。アップダウンの激しい難コースで知られ、今年は100キロの部に485人、65キロの部に158人、80キロの部に30人の計673人が挑み、3部門で合わせて526人が完走した。
「神に見送られ、仏に迎えられる」−。100キロ部門は早朝5時、那智の滝前の飛瀧神社(熊野那智大社別宮)をスタートし、その後80キロ部門は井鹿地区、60キロ部門は西中野川トンネルのポイントからそれぞれランナーが出発して、ゴールの補陀洛山寺を目指した。コース内には32のエイドステーション(休憩所)を設け、ランナーに給水やご当地名産品の軽食などを振る舞った。コース上の警備やゴール地点の計測などを含め400人以上のボランティアが大会運営をサポートした。
夜明け前の100キロのスタート地点では、那智の滝がライトアップされ幻想的に浮かび上がる中、熊野鬼城太鼓のメンバーが力強い演奏でランナーの士気を高めると、実行委員会の関康之委員長は、大会開催に協力する関係者に改めて感謝を伝えながら、「ランナーの皆さんには大いに感動して、明日からの日々がより楽しく豊かになる糧にしていただければ幸い」とあいさつ。昨年、15大会ぶりに記録を更新する7時間16分09秒で2回目の優勝を果たした木畑貴行さん(和歌山市)は「また熊野に戻って来られてうれしい。今年も完走し、いだ天(一定の条件をクリアしたランナーに実行委が与える称号)目指して頑張りたい」と意気込みを語った。
スタート前にウオーミングアップをしていた京都市山科区から初参加の井上欣彦さんは「エイドが多くて良いコース。各地のウルトラマラソンに毎月のように参加しており、100キロでも自信がある。熊野は初めて訪れたが、前日に観光を兼ねて下見した。神秘的な雰囲気の中でのレースにテンションが上がっている」と語った。
ランナーはまだ日が昇らない午前5時にスタート。飛瀧神社からの石段を上り、県道コースに出て各自のペースで駆け出した。
実行委によると、ランナー専門雑誌「ランナーズ」の調査では、現在日本には29のウルトラマラソンの大会があり、奥熊野いだ天は8番目に多い大会という。
