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地域防災計画を修正 国や県に足並みそろえ

 那智勝浦町防災会議が10月31日、同町天満の町体育文化会館であり、各関係機関から出席した20人の委員が「那智勝浦町地域防災計画」の修正案を承認した。
 
 同計画は、災害対策基本法と那智勝浦町防災会議条例の規定に基づいて、国や県の防災計画との整合を図りつつ、防災対策を推進するための基本的事項を定めるもの。同町地域を所管する行政機関、公共機関、公的な団体などで構成する那智勝浦町防災会議が策定する。前回の修正は2020年で、今回4年ぶり。

 現行の計画全編にわたって修正・見直しを行っている。この修正の背景には、国が近年の災害の激甚化・頻発化や防災施策の進展といった状況を踏まえて各種法令・防災基本計画を修正したこと、それに伴って和歌山県も地域防災計画を見直したことがある。町の計画でもこれらとの整合を図りつつ、防災・減災対策の基本となる計画の見直しを行い、防災力の向上を図る。

 全体的に修正を行っているが、特に重点を置いたのは▽地域防災力の向上▽人命の保護を最優先とした避難対策の強化▽近年の災害を踏まえた風水害対策の強化▽南海トラフ地震などの大規模広域災害に備えた防災対策—の4つ。

 自助・共助の推進のため、「『自らの命は自ら守る』という意識を持ち自らの判断で避難行動をとること」と明記したり、発災後の避難所や仮設住宅などで被災者や支援者が性暴力・DVの被害者にも加害者にもならないための意識の普及・徹底を図ること、受援対策計画の中で、災害の規模が大きく対応できない場合に応援要請を行う関係機関を細かく明記し迅速に対応できるようにするなど、さまざまな項目を修正した。

 堀順一郎会長(=町長)は冒頭あいさつで、「自分の命は自分で守る」ということを基本に置かなければ、行政が全ての人々の命を助けるというのは難しいという提言が地方防災会議の中で行われた事に触れ、それらも含めて修正案を組んだことを伝えた。

      那智勝浦町

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