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居場所づくりを議論 演劇で尾鷲活性化を 第3回ごちゃまぜカフェ

 地域内の多様な交流の場をつくる第3回「東紀州ごちゃまぜカフェ」がこのほど、尾鷲市朝日町のシェアスペース土井見世で開かれた。2年前まで尾鷲に住んでいた間宮大貴さん(27)が地域と演劇を組み合わせた活性化を提示し、参加者とアイデアを出し合った。

 間宮さんは滋賀県出身。中日新聞の記者として令和2年から3年間、尾鷲支局に所属。「日々の取材で地域のかけがえのない思いや物語に出会った。生きる力を毎日を受け取っていて、記事で伝えたいと思っていた」「コロナ禍でどんどん店も閉まり、祭りやイベントもなく衰退していくのを目の当たりにして、記事を書いてもなかなか力になれない物足りなさを感じた」「取材の時に感じた生きる力をもれこぼさないようにダイレクトに伝えて循環して、社会や人生をよくしていけないか、と考えるようになった」と振り返った。
 
 元々同志社大学時代に演劇サークルやユニットを主宰していて、演劇に造詣が深かったこともあり、尾鷲を離れた後に退職して演劇研修所の座・高円寺劇場創造アカデミー(東京都杉並区)で2年間学んだ。この間も「尾鷲にはちょこちょこ『帰って』きていた」と話していて、再度の尾鷲への移住を計画しているという。
 
 「人と人のつながりの大切さを感じて、対話と演劇をかけ合わせた居場所をつくりたい。演劇なら人とまちの良さ、面白さを参加した人と体験できる」と述べ、『人と文化をつなぐ、みんなでつくる演劇と劇場』をテーマとして提示。具体的には、演劇の手法を活用してまちの思い出をたどるツアー演劇、昔あった店の演劇での再現などを提案し、参加者にも意見を求めた。
 
 参加者はオンラインを含めて約30人で、3グループに分かれて意見交換。「演劇というか、エンターテイメントとしての意味でなく、日常の素敵な瞬間を共有できるワークショップはできないか」「演劇なら、例えばこの土井見世という建物や、尾鷲港を擬人化して表現してみるとアイデアが出るのではないか」「尾鷲にはスナック文化があって、知らない人も前でもカラオケするのに抵抗感がない。そこから一歩先に進むと、演劇に近い感覚もある」などと話し、祭りと演劇との類似性、避難生活をシュミレーションした演劇による防災教育などの提案もあった。
 

      尾鷲市

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