アメリカ発祥の伝統技法「フックドラグ」の作品展が3月1日(日)まで、紀宝町神内の紀宝はぐくみの森1階フリースペースで開かれている。同町在住の田辺正子さんの作品を展示。時間は午前10時30分~正午、午後1時30分~4時。期間中は田辺さんが在廊している。
フックドラグは、「HOOKED(ひっかける)」と「RUG(じゅうたん)」を組み合わせた言葉。リネンなどの芯地に図案を描き、紐状にカットしたウール布を専用の針で引っ掛け、ループ状に刺して模様を描いていく。
1830年代頃のアメリカの開拓時代に始まり、キルトと同様にリサイクルの精神から生まれた手芸文化。「赤毛のアン」や「若草物語」、「大草原の小さな家」の舞台となったニューイングランド地方を中心に広まった。作品は、子や孫の世代へと大切に受け継がれ、長く愛用されるという。
田辺さんは、約20年前から制作に取り組んでおり、会場にはこれまでに作りためたラグやタペストリーをはじめ、バッグやブローチなど多彩な作品が並ぶ。動物や植物、幾何学模様、風景などモチーフもさまざま。大作は1年に1点ほどのペースで仕上げているという。
おしゃべりしたり音楽を聞きながら、ゆったりと針を進めるという田辺さん。「ウールの優しい温もりや手触り、そして無心で向き合える時間が魅力。ぜひ多くの方に見ていただきたい」と来場を呼び掛けている。
