NPO法人大杉谷自然学校の「熊野古道巡礼旅復活プロジェクト第2弾」が、1日から始まっている。熊野古道伊勢路の伊勢内宮から那智山まで約190キロ、14日かけて歩いて踏破する取り組みで3月16日(日)までの毎週土日に行う。
1日は内宮宇治橋前から玉城町のJR田丸駅まで、2日は田丸駅から大台町の栃原駅まで歩いた。出発時は、外宮で毎日2回執り行われる「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」を見学する機会に恵まれ、参加者だけでなくスタッフも禰宜(ねぎ)、権禰宜、宮掌(くじょう)の神職3人が、玉砂利を踏みしめながらさっそうと歩いて神事に向かう姿を携帯やカメラに収めていた。
同事業は一昨年から昨年に観光庁の補助事業「地域のコンテンツの連携促進(ロングストーリー造成)事業」で実施しており今回で2回目。大西かおり校長は、「車で要所を見学するのもいいが、歩くことで発見できることがたくさんある。またガイドブックやSNSでは知りえないベテランガイドの話は楽しく、江戸時代の巡礼旅を演出してくれる。一日でも歩けばこの旅の魅力を体感してもらうことができる。一人でも多くの人にご参加いただきたい」と話していた。
今後の日程は、15日(土)に大内山駅から紀伊長島駅、16日(日)に紀伊長島駅から船津駅、22日(土)に船津駅から馬越峠を経て尾鷲駅、23日(日)は尾鷲駅から八鬼山を越えて三木里駅、3月1日(土)は三木里駅から二木島駅、2日(日)は二木島駅から大泊駅、8日(土)は大泊駅から松本峠や花の窟神社などを巡って阿田和駅まで、9日(日)は阿田和駅から県境を越えて新宮駅まで、15日(土)は新宮駅から熊野速玉大社や神倉神社をたどり宇久井駅、そして最終日の16日(日)は宇久井駅から那智山青岸渡寺と熊野那智大社を目指す。
各コースごとの参加も可能。参加資格は、山道を含めて一日10キロから20キロ程度歩ける人。参加費が必要。有料。同NPOのホームページ(▼下記参照)から申し込める。問い合わせも同NPO(0598-78-8888)。
▼ホームページ
(https://osugidani.jp/)