新宮市医師会准看護学院の2025年度(令和7年度)第73回卒業式と閉校式が5日、新宮市伊佐田町の同学院であった。2年間の学びを終えた13人(男子2人、女子11人)が卒業証書を手にし、閉校する学び舎(や)を後に看護への道へ進んだ。
学院歌斉唱に続き、卒業生一人一人に証書を授与した杉谷さおり学院長は式辞で「これからさまざまな臨床経験を経て、時に失敗する事もあると思うが、くじけずに、頭を柔らかくし、これからも日進月歩する医療や介護の現場で、新しい知識を身に付ける努力を続け、看護師としての技術・技能の習得・向上に励んでほしい」と伝えた。
また、看護師は医師やさまざまな医療従事者、他の職種担当者との間を取り持つ役割を担う場面も多くあり、協調性を持って行動すること、十分な体力を要する仕事のため体調管理に努めることなどをアドバイスし、「今後、心優しき白衣の天使である看護師として、さまざまな場で活躍されることを期待します」と言葉をかけた。
卒業生代表の野尻美緒さんは「入学当初から専門的な知識や技術の多さに戸惑う毎日だったが、先生方やクラスメイトに支えられながら、日々学びを重ね、戴帽(たいぼう)式では、ナースキャップをいただき、看護という職業を目指す責任をあらためて感じ、決意を新たにした」と振り返った。そして「私たちは今後、それぞれの新しい道を歩み始めます。本学院で学んだ看護の理念を胸に、准看護師として努力していきたい」と決意を示した。
閉校式では、新宮市医師会の谷地雅宏会長があいさつ。「これまで長きにわたりつつがなく1900人におよぶ卒業生を世に送り出せたことは新宮市医師会、東牟婁医師会、紀南医師会の各先生方、学務教務、講義に携わっていただいた先生方、事務方の努力だけでなく、看護教育を支えていただいた多くの病院や施設、保育所の方々のご協力と行政の方々その他大勢の皆さんのご尽力ご助言もあってこそできたもの」とこれまでの感謝を述べた。
閉校宣言で杉谷学院長は「73年間という長きにわたり開校を継続できたのは、紀南地方の多くの医療従事者のご尽力とご厚情があったから。本学院から巣立った多くの卒業生が、今なお看護の現場で活躍していることは、私たちの大きな誇り」と伝え、「時代の変化とともに、当医師会における准看護師養成の役割は本日をもって終了し、閉校の運びとなった。形は変わるが、今後も当医師会は『人に寄り添う医療』の理念は変わることなく持ち続けていく」と述べた。
最後に卒業生が『ほたるの光』を斉唱し、73年の歴史に幕を閉じた。
表彰を受けた皆さん
【和歌山県知事賞】
大向井 葵
【新宮市長賞】
野尻 美緒
【新宮市医師会長賞】
端地 亜規
【学院長賞】
庄司ゆうこ
