紀州、房州、モントレー結ぶ
太地町立石垣記念館で3月8日(日)まで、企画展「舫(もや)う移民 紀州、房州、モントレーを結ぶ海の物語」が開かれている。和歌山移民研究を軸とした国際交流事業実行委員会主催。入場無料、展示時間は午前9時~正午、午後1時~4時。月、火、水曜日は休館。
「舫う」とは、船をつなぎ留めることを指し、共同作業や協力をも意味する言葉。その底流には人と人のつながりや助け合いの精神が含まれている。
今回、日米の多様なミュージアムが協働し、移民史・水産史をテーマに調査や交流が行われた。黒潮で繋(つな)がる紀伊半島と房総半島、そして太平洋を挟んで向かい合うモントレー半島の人々が、海を越えて交じり合い共生した姿が、生き生きと浮かび上がってきた。現代の交流につながる壮大な物語を展覧会で楽しむことができる。
同町学芸員の櫻井敬人さんは「房総半島と紀伊半島というのは、歴史的に非常に関係が深いと言われている。今回はそういう歴史の上にアメリカに渡った紀州や房州の人々の歴史を一緒に振り返ることで、それに関わった祖先の歴史を振り返って学びの機会にすることができる。地域の歴史や海外での出稼ぎの歴史などをあらためて掘り起こすことで、その歴史が新しい人に伝わると思うので、そのような点で貢献できれば」と話した。
