環境保全をまちづくりに生かすネイチャーポジティブ座談会が25日、尾鷲市立中央公民館で行われた。「みんなの森」づくりに関わる団体や企業、市民ら約25人が、「住み続けたいまち尾鷲を語ろう」をテーマに意見交換した。
市水産農林課から、みんなの森づくりやネイチャーポジティブ宣言の取り組みなど、環境課から市環境基本計画の概要の説明があった後、4グループに分かれて、尾鷲のいいところ、市民と環境政策やネイチャーポジティブの関わりなどについて意見交換した。
環境政策に関しては「太陽光発電より木を活用するバイオマス発電の方が尾鷲らしい」といった意見や、電気自動車はコスト面で普及が難しいとの声が出ていた。
ネイチャーポジティブについては「分かりにくいので『森を豊かにして魚を増やそう』のような生活実感のある言葉を補うことが必要」との意見があった。
多くの企業が尾鷲の取り組みを支援し、コンソーシアム(事業共同体)の一員として事業運営に参画したりJクレジットを購入していることに関しては「みんなの森という、触れて、生き物が増えていくのが感じられる場所があるのが強み」との声があり、「尾鷲の町で楽しかったという思い出がつくれると、行政と企業という垣根を越えた取り組みができる」との発言もあった。また、「山は放置していていい山にならない。いろいろな人の手を借りながら山の整備を進めていかなければいけないと感じた」「一緒にやる仲間を広げることが大切」などの感想が語られた。
市水産農林課の芝山有朋課長は「住民に近い関係性で取り組みを知ってもらいたいというのが今回の狙い。打ち解けてきたら具体的なテーマを決めて話し合っていきたい。市民と一緒に考え(市民も)企業の人と一緒に活動したい、ということになれば、企業ともいい関係になっていく」などと話した。
4月4日(土)に、環境NGO代表でこれまでもみんなの森整備に関わった坂田昌子さんを招き講演会を開き、5日(日)と6日(月)の両日にワークショップを予定している。それを受けて2回目の座談会を4月か5月に実施したい考え。
