連携協定記念して開催
太地町立石垣記念館で3月2日(日)まで、企画展「根も葉もある嘘八百ー佐藤春夫、人物と文学」が開催されている。時間は午前9時から午後4時30分まで、観覧は無料(ただし常設展観覧は有料)。月曜日休館。
昨年6月に、佐藤春夫記念会と連携協定を結んだことを記念して、佐藤春夫の人物と文学を紹介するもの。今回の展示テーマである「根も葉もある嘘八百」は、春夫の創作態度を表す言葉と言える。「根も葉もない」なら、まさに現近の世を混乱に陥れている「フェイクニュース」そのものだが、「根も葉もある」とは、しっかりと歴史性に根ざしたフィクション(嘘八百)ということで、その後歴史的にも十分に耐えられる、という意味を内包している。
今回の展示では、春夫の生の手紙も展示。病に倒れた春夫が懸命にリハビリに励む姿が、絵も混じえて、ユーモラスに描かれている。
また、11日(火・祝)午後2時から、佐藤春夫記念館の辻本雄一館長による講演会「佐藤春夫ー人物と文学」の開催を予定している。問い合わせは、太地町立石垣記念館(電話0735-59-3223)。