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夜間中学で何を学ぶ 再来年4月 新翔校舎に開校 体験授業・個別相談 和歌山県

 和歌山県教育委員会は21日、新宮市緑ヶ丘の県東牟婁振興局で、県立夜間中学の体験授業会・個別相談会の第1回を行った。全3回を予定。学び直しなどに興味のある5人が参加し、個別相談で夜間中学について職員から聞き、体験授業で実際どんな風に学ぶのかを体感した。県では2026年4月から、現在の県立新翔高校校舎で夜間中学を設立する方針。
 
 夜間中学は、義務教育を修了しないまま学齢期を経過した人や不登校などさまざまな事情で十分な教育を受けられないまま中学校を卒業した人、本国や日本で義務教育を修了していない外国籍の人など、さまざまな背景を持つ生徒の学びの場。今年4月現在で31都道府県・指定都市に53校が設置されている。
 
 和歌山県でも義務教育を修了しないまま学齢期を経過した人が9286人(2020年国勢調査より)いることがわかっており、県教委は公立中学校の不登校生徒数や在留外国人の増加傾向なども受け、18日、夜間中学設置に関する基本計画案を発表。2026年4月から現県立新翔高校の校舎内に県立夜間中学を単独校として設置するとし、この案に対するパブリックコメントの募集を行っている(県教委ホームページに掲載)。
 
 この日の体験授業は、県教委の米地高広さんらが講師を務めた。科目は数学で、マスに入った隣り合う数字の足し算で11を作ったり、折り紙でできた正三角形やひし形などの図形の名称を言い合い、角を切って合わせることで内角の和を直感的に確認できることなどを学んだ。
 
 新宮市内から来た70代男性は「わかるとか、理解できるというのが面白い。ここに来ることでいろんな人と出会って勉強するのも楽しい。ある程度年齢が過ぎてからでも学べるのは楽しいことだと思う」と話した。
 
 講師の米地さんは「さまざまな背景の方がいらっしゃるので、丁寧に進めるよう気を付けた。参加者同士の交流も感じられるように意識した」と語った。
 
 
第2回・3回も参加募る
 
 県立夜間中学体験授業会・個別相談会は今年度、残り2回を予定。第2回が12月18日(水)に丹鶴ホールで、第3回が来年1月31日(金)に東牟婁振興局で、いずれも5時10分から7時20分まで行う。参加費無料。希望者は参加日の1週間前までに申し込む。
 
■問い合わせ
【電 話】和歌山県教育委員会義務教育課企画調整班 073−441−3662
【メール】e5011001@pref.wakayama.lg.jp

      11月22日の記事

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