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不連続線「コロナ後の利用客数を見て」

 紀北町の観光施設の収支実績を見ていると、コロナ後の観光誘客の傾向が見てとれる。

 利用者数の大幅な変化が見られないのがキャンプinn海山で、逆にアフターコロナに入った昨年の利用者1割減は、アウトドアブームが一段落した、と推測できる。むしろキャンプinn海山のある銚子川は誘客を地域活性化に結びつける段階にある。

 懸念すべきは、自然体験型イベント交流施設「けいちゅう」の回復の鈍さだろう。昨年度でコロナ前の半分という水準は、コロナ禍の期間で客離れが起きた可能性がある。古里温泉は順当に回復してきたが、海水浴のハイシーズンのお盆に台風直撃、南海トラフ地震臨時情報と大きな影響を受ける年が続き、なかなか歯がゆい。

 日本全体で人口が減少する中で、地方の発展は観光業が大きな役割を担う。

 けいちゅうも古里温泉も赤字が続くが、それでも町内観光発展のために宿泊施設の維持は重要。とは言え、赤字を垂れ流す状態は好ましくない。古里と島勝を念頭に、観光にさらに注力すべきだ。

(R)

      8月28日の記事

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