尾鷲市議会議員補欠選挙(8月4日告示、11日投開票)に向け、立候補予定者説明会に出席していた賀田町の元市長、元市議で公認会計士、奥田尚佳(おくだ・ひさよし)さん(56)が市役所で記者会見し、「即戦力としてより市民の役に立つ議会を目指し、住みやすい町づくりのために強い責任感・使命感を持って頑張る」などと語った。
尾鷲市名柄地区出身。尾鷲小、尾鷲中から東海高校に進み、名古屋大学経済学部を卒業。経営コンサルタントなどを経て、奥田経営会計事務所代表を務める。平成20年から21年にかけて市長を、また、平成16年以降4期約12年、市議を務めている。
令和3年の前回市長選挙で敗れた際、「選挙活動から引退する」と話していたが、今回立候補することになったいきさつについて、「病気療養など事情は分かるが、6月議会で議長を含む6人で議論していたことに、問題山積の尾鷲市において、本当に市民の役に立つ議会になっているのかと、大きな危機感を感じ疑問を覚えた」と説明した。
公約に関しては、経済振興と福祉の充実を特に挙げ、財政調整基金が増えている今がチャンスとの認識を示した。より具体的には市長選でも公約にしたごみ袋無料化や給食費無料化などを示したほか、「経済が回らないと福祉もできない。市民のための財政出動をお願いしていきたい」と述べた。
また「これまでの政治活動を十分に反省し、心機一転がんばる」と理解を求めた。