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不連続線「よそ者の力で尾鷲再生を」

 時のたつのは早いものだ。尾鷲三田火力発電所が廃止されてから、今年で6年になる。ごみ処理施設と公園整備は動き出しているが、跡地にまだ形となったものはない。
 
 「火力依存」の苦労知らずで半世紀以上をやり過ごし、他力本願から脱却できなかった。産業経済を強化し、自立できるまちにすべき努力を怠った。そのつけが今の閉塞感をもたらしている。
 
 「大胆な政策を打てなかった」と一言で片付け、行政の責任にしてしまうわけにいかない。市長は政策の提案者で実行者の一人だが、それを監視する役割を担う議会にも責任がある。失敗から学び、将来の改善につなげる建設的なフィードバックができなかった。
 
 グローバル化が進む日本のスポーツ界は、ポテンシャルの高いハーフの選手の活躍が目立つ。尾鷲市でもバイタリティのある市外出身者の政治参加を期待したいと考えるのは筆者一人か。まちづくりに必要な人材をよく「若者、よそ者、馬鹿者」と言う。しがらみも利害関係もない人材に議会で暴れてほしい。
 
(N)

      6月11日の記事

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