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不連続線「我慢のしどころ」

 紀北医師会と尾鷲総合病院、尾鷲保健所が先だって、「風邪をひいた時の受診についてのお願い」という文書を発表。風邪症状が出た場合、あわてて医療機関を受診するのではなく自宅療養し、受診する場合は必ず電話連絡をしてほしいと呼び掛けた。

 病院等を起点とした感染拡大を防ぐため。新型コロナウイルス感染症は、初期には通常の風邪と症状の区別がつかない。通常の風邪は3~4日で快方に向かうので、風邪症状が長く続く人に、連絡を取った上で診療してもらう仕組みを作るため。基礎疾患のある人や高齢者などは「症状が2日程度続いた場合」としている。肝心なのは「連絡を取った上で」ということ。

 連絡があれば、病院としても受け入れ態勢を整えて診察にあたれる。病院関係者の感染リスクも低くできるし、接触者も減らせる。住民としても、ここは協力したい部分。

 まだしばらく、不便を強いられる生活が続くが、地域内で感染者が出た場合には生活にもっと不便が出る。我慢のしどころだ。一方、国や行政には、必要な医療が提供できる仕組み作りや生活維持のための資金援助など、我慢しきれるだけの支援を求めたい。

(M)

      4月13日の記事

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