主婦の大好きなもののひとつといえば、割引シール。特に、半額の表記を見つけるとテンションが上がる。スーパーでは閉店に近づくと、消費期限が迫る生鮮食品や総菜、見切り品などにシールが貼られる。値引きタイムが近づき、シールを持った店員がウロウロし始めると、まわりの人たちがザワつきだす。私も商品を見るふりをしながら、付かず離れずの距離を保ちつつ機会を伺う。
あるスーパーのレジでは、値引き商品をスキャンすると、「値引きしました」と音声が流れ、きちんと値引きされたことをアピールしてくれる。大変ありがたいシステムなのだが、私のカゴだけ何度も「値引きしました」と元気な声で繰り返されると、穴があったら入りたくなることもある。
しかし何も恥じることはない。値引き商品の購入は、家計を助けるだけでなく、食品ロスの削減にも貢献している。また、スーパーにとっても破棄するより完売する方が利益につながる。安く買えた差額での「ついで買い」も期待できる。みんなにとっていいことばかり。堂々と胸を張って利用しようと思う。
【織】
