暑さのためかクーラーの当たりすぎか頭がズキズキと痛むので、何か癒やされるような物事を考えたい。
癒やしといって最初に出てくるのはネコである。ネコはいい。勝手気ままに遊んだり、寝たり、立ち去ったり、甘えてきたりする。単純なぬくもり。実はそれだけでいいのだとわかる。言葉を持たない。それにより保たれる純粋性。言語の存在自体に疑問すら覚えるほどの至福である。
至福と言えば、ショートケーキを食べている時である。元々は大自然しかなかったこの世界に、なぜあの宝石のような食べ物が生まれたのだろうか。ふわふわとしたスポンジに生クリームのなめらかさがマッチしイチゴが物語を締めくくる。地球に生命が生まれた確率は水の張った25メートルプールに腕時計の部品をばらばらに投げ込んで自然に組み立てられるのと同じくらいだと聞いたことがあるが、ならばショートケーキが生まれた確率はその時計がなぜか自動車になってドライブに出発できるほどの奇跡だろう。
とまあこんなしょうもないことしか考えられなくなるので、皆さん熱中症にはお気を付けください。
【稜】