新宮市議会の委員会席上で、興味深い問題提起があった。報道された時に、委員会と本会議で発言に食い違いがあると、市民から批判されて困るという。委員会での調査段階の意見を掲載されることで不都合があったそうだ。
公開会議で、長い会議のどの発言を切り取られるかわからないため、非公開の会議と比べて意見が慎重になる側面はあるだろう。その委員も「ガラス張りの委員会の姿勢はよいが、報道のやり方で下手なことを言ったら選挙に関わると思うと、市民に受けの悪い意見を言いにくくなる」としていた。
実際傍聴に来ているのが地元の新聞社のみだから、そこを意識するのだろう。報道の責任が重たいことも言うまでもない。
ただ、選挙を意識するあまり政治に集中できないという事態はいかがかと思う。選挙で勝ってこその政治ではない。よい政治をするための選挙である。その一挙一動が、保身ではなく奉仕のためにあるべきだ。順番があべこべになってはいないか。折に触れ思う。
報道機関も理解してほしい」と言っており、要は牽制球を投げられたわけだ。互いによい仕事をしたい。
【稜】
