人工知能の活用についての授業が16日、尾鷲高校システム工学科で行われた。普段、「コ・パイロット」という機能を少しだけ使っているが、生徒が実習する様子をのぞき込んで、きちんとユーザー登録をして使う機能はとても便利と感じた。30年ほど前、「人工無能」と揶揄(やゆ)されていたころを知っているだけに、隔世の感がある。
ざっとした理解だが、それらしいデータをそれらしい語順でつなげるものなので、内容に誤りがあるのは知っていたが、入力した命令(プロンプトという)から情報が抜かれるリスクには無警戒だった。よく考えれば、無料で使えるものはコマーシャルが関係するか、情報を収集されているというのはAIに限った話ではない。
上手にプロンプトが考えられるというのは、しばらくの間、強みになるだろう。「AIが人の仕事を奪う」こともあれば、新たな仕事・役割が生まれる可能性も大きい。高校生には、単なる利用者にとどまらないようなAI、DXの〝活用者〟に育ってもらいたい。
(M)
