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紀南抄「花火写真は難しい」

 今年も各地で花火大会が盛大に行われた。南海トラフ地震臨時情報の影響で当初予定から延期とした大会もあったが、天候には恵まれ、見物客は夏の夜のひと時を満喫していた。特に15日から紀宝(打ち上げ花火は16日に延期)、佐野柱松(16日)、熊野(17日)、那智勝浦(18日)、太地(19日)、新宮(20日)と連続し、”はしご”した人も多いのではないか。

 取材で毎年出向くものの、写真は難しい。当日の気候や周囲の状況なども関係することから、「これで大丈夫」というカメラの設定はない。「何とかうまく撮れますように」と願いを込めてシャッターを切っている。

 撮影場所を選ぶ際は、どこの花火大会か分かるよう意識し、周囲の情景を含めて「作品」になるよう努めている。イメージ通りの写真が撮れたときは良い気分になるが、思うような写真にならない時は焦りが募る。

 当方が入社したころはまだデジタルカメラが普及しておらず、フィルムだった。撮れているかどうかは現像するまで分からず、ドキドキしたことを覚えている。その緊張感を忘れず、これからも臨みたい。

【F】

      紀南紗

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