今年の夏は注意しなければならないことがたくさんあるように感じる。熱中症警戒アラート、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)に続いて、今度はクマに注意である。三重県は県内でのツキノワグマの出没件数が過去最高であった昨年度を大幅に上回る状況であることから、県民に注意を促すための「クマアラート」を発表した。大紀町と紀北町に警報、熊野市、御浜町、紀宝町には注意報が発表されている。
子どものころ、熊野川町に住む祖父母の山奥にあった田んぼの近くにツキノワグマが出没していて、危ないから近寄るなとよく言われていた。それから30年以上経ち、いよいよ里での目撃情報が増えてきた。三重県に限らず、紀南地方全体で注意が必要だと思う。
クマの被害といえば、1915年の死者7人を出した日本史上最悪の獣害事件「三毛別(さんけべつ)ヒグマ事件」が思い浮かぶ。ネットで事件の概要を読んだ時、恐怖で数日間どんよりした気分になった。また、ヒグマ対人間の惨劇を題材にした漫画を読んだ時は、しばらく寝れなかった。クマは本当に怖い。
【織】