武田鉄矢さんがリーダーを務めるフォーク・トリオ「海援隊」によるトーク&ライブがこのほど、新宮市の丹鶴ホールで行われた。海援隊といえば、武田さん主演ドラマ「3年B組金八先生」の主題歌「贈る言葉」がまず思い浮かぶ。
卒業式の定番ソングとして親しまれているこの曲。実は、武田さんの若い頃の大失恋から誕生したのだという。大好きだった女性にこっぴどく振られ、その人が去っていくのを泣きながらずっと見送った。
もともと失恋ソングだったものが意図せず卒業ソングに。私も卒業式のたびに何度も歌ったが、送る側としては「はじめて愛したあなたのために」「だけど私ほどあなたの事を深く愛したヤツはいない」という歌詞にずっと違和感があった。失恋ソングと聞いて激しく納得。
武田さんは「人生は、いいことよりも辛かったことの方が強烈に覚えている。しかしどんな不幸にあっても、何年かたてばやがて笑い話になり美しい思い出になる」と話していた。今は苦しくても、いつか懐かしく感じる時が必ず来る。そう信じてこれからの人生を歩んでいきたい。
【織】