第106回全国高校野球選手権三重大会は7月5日、和歌山大会は同10日にそれぞれ開幕する。三重大会出場の地元勢の紀南、木本両校は来年4月に統合され新校名「熊野青藍」となることが決まっており、現校名では最後の大会。紀南は部員不足でこの春までは合同チームでの出場だったが、この夏は1年生の入部や他のクラブからの“助っ人”も入り単独で出場する。木本は昨春の選抜で21世紀枠の最終選考で漏れた悔しさをバネに昨夏はベスト8に進出。最後の年に先輩たちのなし得なかった甲子園出場を目指す。
和歌山大会に出場の地元勢では、近大新宮が今年も上位をうかがうが、初戦で古豪・箕島とあたる。これに勝って勢いをつけたいところ。新宮と新翔は今年合同チームで臨む。昨夏は新宮が1回戦から登場して3勝してベスト8に入った。両校は令和8年度に統合予定で、今夏はひと足早く1つになって戦う。健闘を期待したい。
三重大会では熱中症対策のため、午前中開始の2試合とする運用を始める。主催者は、選手たちがベストコンディションで試合できる環境づくりに努めてほしい。
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