東日本大震災から13年が経過した。最愛の人を亡くした遺族にとっては何年経過しようが、悲しみが消えることはない。それでも前へ進んでいる姿を見ると、人間の強さを感じる。
南海トラフ地震は、過去の歴史を見ると100年~150年の周期でマグニチュード8クラスの巨大地震が発生している。前回の東南海(昭和19年)と南海(同21年)地震の発生後すでに80年ほどが経過しており、今後30年以内に発生する確率は「70~80%」、40年以内は「90%程度」とされている。
自然災害を防ぐことはできない。いかに被害を少なくするのか、一人一人ができる対策を今のうちに行うことが求められている。さらに少子高齢化が進む中、家族で対応できない要支援者の避難を隣近所で担うことも現実的に考えていく必要がある。また、災害後の復旧・復興計画を事前に立てておくことで、その期間を少しでも短縮できる。いつ発生するか分からない災害に対し、どれだけ真剣に向き合えるか。その熱量が高いほど、災害に強いまちと言える。少しずつでも前に進めていきたい。
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