近大新宮高校の快進撃はうれしいニュースだ。和歌山県で開催中の近畿高校サッカー新人大会で、近大新宮は初戦で履正社(大阪)をPK戦で下すと、2回戦では先月行われた全国高校サッカー選手権大会で準優勝の近江(滋賀)を3−1で破った。
和歌山3位で臨んだ12年ぶりの近畿大会。大会前に監督は「16チームの中でうちが一番弱いが、強いチームと公式戦ができることで選手たちには大きな経験になる」と話していた。強い相手でも決して守りに入らず前からプレッシャーをかける戦術が機能し、2試合続けてのジャイアントキリングは見事というほかにない。
近大新宮は近年、県ベスト4は常連となったが、その上にはなかなか進めない。それでも今回の活躍を見ると、今年こそ全国への期待が膨らむ。近畿大会の準決勝は初芝橋本との和歌山県勢同士の戦い。頑張ってほしい。
少子化による部員不足などで団体スポーツの運営は難しくなっているが、田辺のまちが田辺高校の選抜高校野球大会出場で盛り上がっているように、地元校の活躍が地域に活気もたらす。頑張っている選手たちを応援し続けたい。
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