今年は「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録から20周年を迎え、国内外から大勢の観光客の来訪が見込まれる。県や市町村などは記念事業を計画して誘客を図るとともに、地元住民のおもてなしの機運を高める取り組みも進めている。コロナ禍で冷え込んだ地域経済浮上のきっかけにも期待がかかる。
旅先では、何気ないおもてなしが観光客の印象に残るものだ。当方も過去に訪れた旅先の飲食店で応対してくれたスタッフの何気ない心配りが非常にうれしく、再訪したことがある。一方で、旅先の観光施設で不親切な人にあたり、「二度と行きたくない」と思ったこともある。
おもてなしは何も人の応対だけではない。道路標識や案内看板が充実していれば観光客にとってありがたい。昨年2月に本紙で、新宮市の国道42号、速玉大社交差点にある道路標識の表示が消えかかるなどして見づらくなっていることを報じた。管理する国土交通省紀南河川国道事務所によると、令和5年度で交換したいとしていたが、22日現在、そのままの状態。新宮市の玄関口でもあり、早く交換してもらいたい。
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