今年で最後となった「新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン」。自動車専用道路を疾走できるマラソンは全国的にも珍しく、当初から愛好家には人気の大会で、全国各地でリピーターが生まれた。コロナ禍の中止を挟み4年ぶり開催となった今回も2200人を超える参加者が集い、3キロ、10キロ、ハーフの各部門でそれぞれのペースでラストランを満喫していた。高架道路からは町並みと海が一望できるロケーション。車窓からだと気づかないような美しい情景にも出会うことができる。ほぼ毎年、取材では訪れたが、ランナーとしては参加できずに終わってしまった。1回ぐらい走っておけばよかったと少し後悔している。
このマラソンに各地から参加してくれていた人たちには、次は観光で当地方を訪れてほしい。大会の狙いの一つには「世界遺産のまち」をPRすることも入っており、観光客増につながれば、大水害からの復興支援とともに、目的を果たすことができたと言える。
来年以降、別の形の大会を検討するとしているが、地域の特性を生かしたオンリーワンの大会を企画してほしい。
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